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「福島由来のものは、福島で完結させる」
この言葉に、皆さんは何を感じるでしょうか。冷酷な突き放しに聞こえるでしょうか。それとも、当然の報いだと思うでしょうか。
私はリタイア後の6年間、飯舘村の除染から始まり、福島第一原発2号機建屋の内部、そして常磐線の復旧事業に従事してきました。現場で目にしたのは、どれだけ言葉を重ねても「復旧(元に戻ること)」はあり得ないという非情な現実でした。
その後、賠償査定の仕事に携わり、さらなる絶望を味わいました。
莫大な賠償金が家族を引き裂き、地域を分断し、働く誇りさえも奪っていく有様です。10年で1億を超える賠償を受けた家族。賠償金を得て漁に出る意欲を失った漁師の嘆き。相続に絡む親族間の争い。そこには、金銭による「二次被害」とも言える苦悩がありました。
なぜ、福島で完結すべきなのか。
それは、立地自治体が享受してきた破格の恩恵や他地域ではあり得ない豪華な施設やインフラ等に対する「結果責任」を果たすためだけではありません。被害者として居続ける限り、様々な補助金や優遇措置を得られるのかもしれません。そのことは良しとするにしても、次世代にツケを回し、金銭に依存して地域が腐っていく連鎖を、私たちの代で断ち切る必要があると思うからです。
1F及び2Fの敷地を「負の歴史遺産」として受け入れ、汚染土も廃棄物もすべてあの中で処理し、管理し続ける。それは、他県へ汚染を散らばせる「ごまかし」をやめ、福島が自らの足で立ち、地域としての誇りを取り戻すための、唯一の「けじめ」ではないでしょうか。
次世代にこの重荷を背負わせるわけにはいきません。彼らの多くにはもう、故郷には居ないのです。
今を生きる私たちが、この負の遺産を引き受ける覚悟を決めること。それこそが、私たち「大人」の最後の責任だと思うのです。皆さんは、この「けじめ」をどう考えますか。